ヤギ先生の高校地理教室

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【ノート】B.地形⑤ 小地形(1)「河川地形・海岸地形」

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小地形

~この単元は一つ一つの用語を正確に覚えるとともに、

どのようにその地形が形成されたか、を説明できるようにしよう!~

 

河川がつくる地形  COMPLETE p.24~27

【河川地形の分類】

・湿潤地域では、降水が河川水となって地表を流れることによってさまざまな地形がつくられる。

・流水によって山は侵食を受け、侵食によって生じた土砂が下流に運ばれ、土砂が堆積することで三角州や扇状地、氾濫原などの沖積平野がつくられる。

地形

特徴

沖積平野

完新世(約1万年前~現在)の間に、河川や海などによって運ばれた土砂などの堆積物が堆積してできた平野。

 

上流部

谷底平野

・山地を河川が侵食したことによって形成されたV字谷が、河川の側方侵食によって谷底を広げ、そこに土砂が堆積して形成された平野。木の枝のような形で山地に入り込んで分布する。

中流

扇状地

・山間部を流れてきた河川が、谷の出口で土砂を堆積させることにより形成する扇状の地形。

・谷口部分にあたる扇頂、中央部の扇央、末端部の扇端に分類される。

・砂礫層の厚い扇央では河川水が伏流して水無川になる。

下流

氾濫原

・洪水時に河川の氾濫によって形成される地形の総称。

自然堤防…河川の両側に土砂が堆積してできた微高地

後背湿地…自然堤防の背後にある低平で水はけが悪い地形

三日月湖(河跡湖)…蛇行した河川が洪水をきっかけに流路を変え、かつての流路が湖沼となったもの

河口部

三角州

(デルタ)

・河川が海や湖に流入するところに形成された三角形の地形。

鳥趾状三角州…河川の堆積作用がさかんで沿岸流が弱い場合。鳥の足跡のような形。

円弧状三角州…河道の移動がひんぱんに生じる河川の場合。海岸線が円弧状の形。

カスプ状三角州…波の侵食作用が強い場合。河口の両側が陸側に湾曲した尖状(せんじょう)の形。

台地

更新世(約260万~1万年前)に形成された谷底平野や扇状地、三角州などが隆起した地形で、高さ数m~数十m以上の崖に囲まれる。沖積平野の周縁部に分布する。

河岸段丘

・河川沿いに形成される階段状の地形。

・ほぼ平坦なところを段丘面、それをくぎる崖を段丘崖とよぶ。

天井川

扇状地の扇央・扇端や氾濫原にある、河床が両側の平野よりも高くなった河川のこと。

・土砂の供給量が多い河川では、河道を堤防によって固定すると、堤防内に土砂が堆積して河床が高くなる。河床が高くなると洪水の危険性が高まるため、防災のために堤防をかさ上げすることになり、河床はさらに高くなる。この繰り返しによって形成される。

 

海岸の地形    COMPLETE p.28,29

【海岸地形の分類】

分類

地形

成因・特徴

離水

海岸

土地が隆起するか、海面が低下するかして、浅い海底が陸上に現れて(離水して)できた海岸。

海岸平野

・海岸沿いの浅い海底堆積面が、隆起または海面低下により地表に現れたもの。

・浜堤や低湿地がみられる。

海岸段丘

・複数回の隆起による離水と波の侵食作用によって形成された階段状の地形。

・かつては海面下にあって波の侵食を受けていた海食台が隆起によって陸地となり、段丘崖(かつての海食崖)に囲まれた段丘面になっている。

沈水

海岸

土地が下降するか海面が上昇するかして、陸地が海面下に沈んで(沈水して)できた海岸。

リアス海岸

・山地や丘陵が沈水し、谷に海水が浸入してできた、複雑に入り組んだ海岸線をもつ海岸。  例)リアスバハス海岸(スペイン)、三陸海岸

多島海

・起状の多い陸地が沈水し、以前の山頂や尾根が残って島になったことにより形成された、島が多く散在する海域。 例)松島湾

エスチュアリ(三角江)

・比較的広大な平野を流れる河川の河口部が沈水してできたラッパ状の入り江。

例)セントローレンス川、ラプラタ川、エルベ川テムズ川

フィヨルド

・氷食でできたU字谷 に海水が浸入してできた奥深い入り江。

例)ノルウェー、アラスカ、ニュージーランド南島、チリ南部

砂州  

波の堆積作用によって海底に堆積した砂礫が水面に現れたものの総称。

砂嘴

砂州のうち、湾口や岬の先端などに堆積した砂礫が、鳥の嘴(くちばし)のように海に突き出したもの。 例)野付半島

トンボロ

(陸繋砂州)

・陸と島をつなぐほど発達した砂州のこと。 例)函館

・トンボロ(陸繋砂州)によって陸続きとなった沖合の島を陸繫島という。

例)江の島

ラグーン

・沿岸州・砂州などによって湾が締め切られた湖。 

 例)サロマ湖浜名湖

サンゴ礁にできるラグーンは礁湖ともよぶ。

沿岸州

・海岸線にほぼ並行してのびる規模の大きい砂州のこと。ところどころ切断され、半島状や島状をなして細長く続き、陸地との間にラグーンを形成していることが多い。

例)アメリカ合衆国東海岸、メキシコ湾沿岸