ヤギ先生の高校地理教室

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【ノート】E2.工業④「東アジア・東南アジアの工業」

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《中国と周辺地域の鉱工業》  COMPLETE p.158,159

◆「世界の工場」 中国が1位の工業製品

 …鉄鋼、自動車、船舶、ほとんどの家電製品(パソコン・TV・ラジオ・電話機・冷蔵庫・洗濯機・時計・カメラ)、自転車、オートバイ、アルミニウム、マグネシウム、窒素肥料、リン酸肥料、綿糸、綿織物、毛織物、生糸、絹織物

◆資源大国…石炭や原油、鉄鉱石に恵まれ、先端技術産業に欠かすことができないチタンやマンガンレアアースなど

      レアメタルの埋蔵量と産出量も多い。

経済特区経済技術開発区…多くの外国企業が進出。豊富な低賃金労働力を利用した生産と海外への輸出により、経済成長の原動力となっている。

◆国内市場の拡大…近年は、国民の経済水準が向上し、国内市場への販売も拡大している。

国(地域)

特徴

中国

東部沿海

・中国工業を主導する地域で、工業生産額は全体のおよそ6割を占めている。

外資の進出がさかん。

 【都市】 ペキン(北京)、テンチン(天津)、シャンハイ(上海)、シェンチェン(深圳)

中部

・鉄鉱石を利用して製鉄や金属、自動車などの機械工業がさかん。 

 【都市】 チョンチン(重慶)

西部

・工業化は遅れている⇒西部大開発(2000年から実施)⇒東部との経済格差の是正

タクラマカン砂漠で石油開発    

【都市】 ユイメン(石油精製)、パオトウ(鉄鋼)

台湾

・1980年代以降、北部の台北近郊にハイテク部品を中心とする多くの電子産業が集積。

・南部のカオシュンには石油コンビナートがあり、石油化学工業がさかん。     【都市】タイペイ(台北)

モンゴル

・従来は食品加工業や繊維産業(羊毛)が中心。

・近年では銅鉱や金鉱、石炭をはじめとするさまざまな鉱山資源の採掘

 【都市】 ウランバートル(繊維、食品)

 

朝鮮半島の鉱工業》  COMPLETE p.160

特徴

韓国

・1960年代から輸出志向型の工業化

 ⇒ 鉄鋼や自動車、造船などの重化学工業が発展して「漢江の奇跡」とよばれる高度経済成長を達成

⇒近年は半導体などのハイテク産業や自動車産業などが大きく成長し、世界のトップブランドも生まれている

例)SamsungやLG、HyundaiやKia       【都市】ソウル、プサン、ウルサン、ポハン

北朝鮮

・重化学工業中心の工業化を進めてきたが、社会主義のため停滞。 

【都市】ピョンヤン(平壌)

 

《東南アジアの鉱工業》  COMPLETE p.161,162

  • かつての東南アジア…一次産品の輸出が中心(モノカルチャー経済)で、工業化は遅れていた。

⇒1970年代以降、各国は輸出加工区や工業団地を整備し、外国からの投資を集め、工業化を進めた。

⇒近年は、新たな油田・炭田の開発も始まり、東南アジア全体が工業地域へと発展しつつある。

年代

おもな輸出品目

輸出額

工業形態

戦後~

安価な一次産品

少ない

輸入代替型工業

 ↓

外国企業 の誘致

増加

 ↓

1970年代~

高価な工業製品

多い

輸出志向型工業

【用語】

①輸入代替型工業…国内産業を育成するために、これまで輸入に依存してきた消費財などを、国内で生産する工業

②輸出志向型工業輸出を目的に生産する工業発展途上国が工業化を進めるために、輸出加工区などの工業団地を造成し、安価な労働力などを利用して、外国から誘致した労働集約的な工業。繊維工業や機械工業などに多くみられる。

③輸出加工区輸出を条件に企業を誘致する工業団地。原料や部品の輸入や製品の輸出に関わる税を免除し、現地の安価な労働力を利用する。中国の経済特区もその例。

 

特徴

シンガポール

ジュロン工業団地の石油製品や電気機器のほか、医療製品なども生産。

マレーシア

・日本や韓国を手本にしたルックイースト政策⇒1980年代、急速に工業力をつけた

・近年、外資導入により電気・電子産業が急成長。 【都市】 クアラルンプール

タイ

・かつては、豊かな農業資源を利用した食品加工業中心だった

⇒近年は、外資を導入して電機や自動車の工場がつくられている。日本からの投資が急増。

【都市】 バンコク(「東洋のデトロイト」)…自動車産業がさかん

フィリピン

・外国資本を積極的に導入して、近代化を図っている。

・近年はIT産業が成長してきているが、累積債務が重くのしかかっている。 

【都市】 マニラ

インドネシア

石油天然ガスに依存する経済からの脱却をめざし、豊富な資源をいかした工業育成

ベトナム

ドイモイ(刷新)という市場開放政策により、外国企業の進出を奨励  【都市】 ハノイホーチミン

ブルネイ

石油天然ガスの輸出で、経済をまかなう。外国資本に依存し、自国の産業手段がない。