ヤギ先生の高校地理教室

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【ノート】E2.工業⑦「北・南アメリカ・オセアニアの工業」

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アングロアメリカの鉱工業》  COMPLETE p.171~173

  • 五大湖周辺(フロストベルト)を中心に鉄鋼や自動車・機械などの重工業が発達

  ⇒1970年代以降、原料の海外依存、企業のグローバル化、産業の空洞化などにより衰退の傾向が強まった。

  ⇒北緯37度以南のサンベルトでは、石油化学工業や航空機・宇宙産業、コンピュータ産業など先端技術産業が発達

特徴

アメリ

ニューイングランド

アメリカ合衆国で最も古い工業地域で、伝統的な高級毛織物工業なども発達

・大学や研究所が多く立地し、先端技術産業をはじめとして、知識集約型の産業が集まっている

【都市】ボストン(「エレクトロニクスハイウェイ」)

五大湖沿岸

五大湖を運河で結んだ水運と、メサビ鉄山、アパラチア炭田、周辺の農畜産物などの産物を利用

アメリカ合衆国最大の工業地域であったが、古典的な業種からの転換が遅れて取り残された

・最近は、先端技術産業の誘致などを集めている

【都市】ピッツバーグ (鉄鋼)、デトロイト(自動車)、シカゴ(車両、農業機械)

中部大西洋岸

メガロポリスの人口集中地域に形成され、大消費地を背景に大都市型の工業が発達

・大西洋に面していることから、臨海指向型の工業もみられる

【都市】ニューヨーク、フィラデルフィアボルティモア

南部

・北緯37度以南はサンベルトとよばれる  

・メキシコ湾岸の石油を原料に石油化学工業が発達

シリコンプレーンに代表されるように、先端技術産業が立地

NASAの基地もあり、航空・宇宙関連産業もみられる

【都市】ヒューストン(石油、宇宙産業)、ニューオーリンズ、ダラス(「シリコンプレーン」)

中西部

・豊かな農業地帯が周辺に広がり、食品加工・農業機械などの関連工業が発達

 【都市】ミネアポリス(農業機械、製粉、食肉加工)、カンザスシティ(自動車)、セントルイス

太平洋岸

・カリフォルニアの石油や豊富な水力発電によって工業が発達

第二次世界大戦後は、航空機産業も立地し、近年はシリコンバレーに代表されるように、コンピュータや半導体などの先端技術産業が発達(Google, Intel, Microsoftなど)。

【都市】シアトル(航空機、木材、パルプ)、サンフランシスコ、サンノゼ(電子)、ロサンゼルス(航空機、電子)

カナダ

・鉱山資源や森林資源にめぐまれ、金属精錬(豊富な水力発電を利用したアルミニウム)や製紙・パルプ・木材工業などが発達。アメリカ合衆国向けの工業製品が多い。

オイルサンドからの原油精製が進む。

【都市】モントリオール(木材、製紙、造船)、エドモントン(機械、化学)、ヴァンクーヴァー(木材、製紙)、ケベック(造船、木材)

 

ラテンアメリカの鉱工業》  COMPLETE p.174

特徴

メキシコ

の生産世界一位

アメリカ合衆国との国境地帯に、輸出向け工場が集中し、電気や自動車の生産がさかん。

・1994年のNAFTA結成によって域内貿易が自由化され、国外自動車メーカーの進出や投資が急増。

・2001年にNAFTA向けのマキラドーラは、より国内の産業を育成することに力点を置くように変更。

※マキラドーラ…1965年制定。製品を輸出する場合、当該製品を製造する際に用いた原材料・部品、機械などを無関税で輸入できる保税加工制度。

【都市】メキシコシティ(機械、自動車、石油精製)

ベネズエラ

原油の生産が多く、OPECにも加盟(埋蔵量世界一) 例)マラカイボ湖油田

天然ガスボーキサイト、鉄鉱石、ニッケル鉱等も産出。石油化学、製鉄、アルミ精錬もさかんで。 

チリ

の生産世界一位

ブラジル

・安価な労働力と豊富な天然資源により経済成長が著しく、BRICSの一つ

鉄鉱石の産出・埋蔵量は世界最大級(カラジャス鉄山、イタビラ鉄山)

・鉄鋼(ウジミナス製鉄所、ツバロン製鉄所)・自動車・航空機産業(中型航空機)の工業がさかん  

イタイプ発電所は世界最大級の水力発電所(60%以上を水力発電に依存) 

 【都市】サンパウロ(自動車、航空機)、リオデジャネイロ(機械、自動車)、マナオス

アルゼンチン

原油、銅、金、銀、リチウムなどの鉱山資源を産出するほか、自動車や機械類の生産も増えている。

【都市】ブエノスアイレス(石油精製、自動車)

 

オセアニアの鉱工業》  COMPLETE p.175

特徴

オーストラリア

・西部=安定陸塊=ピルバラ地区では鉄鉱石の産出が多いマウントホエールバック(→ポートヘッドランド)、マウントトムプライス(→ダンピア)。日本や韓国などへ輸出。

・東部=古期造山帯=ニューカッスルやモウラ(→ロックハンプトン)で石炭の産出が多い。

・北部=Aw=ボーキサイトの産出が多い。ケープヨーク半島のウェイパ、アーネムランド半島のゴヴは有名。アルミナに加工し、電力の安いニュジーランド(水力発電多)に輸出し、精錬。

・金鉱(カルグーリー、クールガーディ)、ダイヤモンド、ニッケル鉱、ウラン鉱など。

・日本の鉄鉱石と石炭の約6割をオーストラリアから輸入 ※オーストラリアは輸出余力が高い

ニュージーランド

・畜産物の加工(洋皮、バター、毛糸など)が主力である。

・豊富な水力発電の電力を生かし、アルミニウム精錬も行われている。