ヤギ先生の高校地理教室

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【ノート】E2.工業⑧「日本の工業」

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《日本の工業地域と工業分布》  COMPLETE p.176~178

[1]日本の工業地域…京浜・中共阪神・北九州の各工業地帯が周辺に拡大

 ⇒現在では関東から九州北部にかけてのびている(太平洋ベルト)

[2]工業化の変遷

・高度経済成長期:鉄鋼、石油化学、電気機械などが発展

・石油危機以降:自動車産業、先端技術産業がさかんに

        産業の空洞化…企業が低賃金の労働力を求め、工場を海外に移転させたため

 

工業地域名

特徴

工業都市

1位

中京工業地帯

・自動車を中心とする輸送用機械の生産が中心。伝統的な繊維工業や窯業もみられる。

豊田(自動車)、四日市(石油化学)、各務原(航空機)、尾西(毛織物)、瀬戸、多治見(陶器)

2位

京浜工業地帯

・重化学工業や機械工業を中心に、多様な業種の工業がみられる。R&D(研究開発)施設も多い。

川崎(鉄鋼、電子)、横須賀(自動車)、川口(鋳物)、市原(石油化学)、東京(印刷)、君津(鉄鋼)

3位

阪神工業地帯

・重化学工業や機械工業がさかんだが、近年はその地位が低下している。

尼崎(鉄鋼、化学)、門真(電気)

泉大津(繊維)

4位

瀬戸内工業地域

・海運にめぐまれて、石油化学工業や鉄鋼業がさかん。

倉敷(石油化学、繊維)、新居浜(石油化学)、広島(自動車)、宇部(セメント、化学)

5位

北関東工業地域

・高速道路周辺に組み立て工場が立地して、内陸工業団地を形成している。

高崎(電機、IC)、太田(自動車)

6位

東海工業地域

・京浜と中京にはさまれ交通の便がよい。自動車、オートバイ、楽器、製紙などがさかん。

浜松(楽器、オートバイ)、富士(製紙)、静岡(金属、缶詰)

7位

北陸工業地域

・機械工業以外にも繊維工業などの伝統的な地場産業がさかん。

富山(化学)、黒部(アルミ)、小松(機械)、金沢(繊維)

8位

北九州工業地域

・豊富な石炭資源を背景に鉄鋼業とともに発展したが、現在はその比重は低下。

北九州(鉄鋼、化学、電機)、福岡(食品、電機)、宮若、苅田(自動車)

 

[3]おもな工場の分布

(1)自動車組み立て工場[集積指向型]大手自動車メーカーの創業地に集積

          例)愛知(トヨタ)・神奈川(日産)・広島(マツダ)・群馬(スバル)

(2)製鉄所・石油化学コンビナート[交通(臨海)指向型]原料輸入に便利な臨海部の太平洋ベルトに立地

(3)IC工場[交通(臨空港)指向型]軽薄短小で高付加価値。航空輸送に便利な地方空港や高速道路近くに立地

            例)千歳・九州(シリコンアイランド)

(4)セメント工場[原料指向型]石灰岩が主原料。石灰岩が大量にとれる山口県、福岡県、埼玉県に多く立地

(5)パルプ・製糸工場[原料指向型]河川の近くに立地

(6)ビール工場[市場指向型]大市場の近くに立地

(7)食料品工場消費地が全国にまたがり、中小企業が多いため、全国に万遍なく立地

 

[4]中小企業と大企業

 ・日本の企業の9割以上が従業員99人以下…大企業の多くは中小企業による下請けを前提としている。

 ・課題:安い外国製品との競合・後継者不足 ⇒ 廃業する事業者の増加